出芽酵母Dpb11のDNA複製とS期チェックポイントに於ける機能
Project/Area Number |
08277216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒木 弘之 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (20151160)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | DNA複製 / 細胞周期 / チェックポイント / DNAポリメラーゼ / 酵母 |
Research Abstract |
出芽酵母の染色体DNA複製に必須なDNAポリメラーゼII(ε)(Pol II)と相互作用するDPB11は、染色体DNA複製とS期チェックポイント機構に関与している。Dpb11の複製での役割を知るため、dpb11-1変異の非許容条件下での複製中間体を2次元電気泳動法で解析し、Dpb11が複製開始かそれに近い場所で働くことがわかった。次に、Dpb11と相互作用する因子を遺伝子学的に同定した。一般に相互作用する因子の変異を同時に持つ株を作ることはできないため、dpb11-1変異と同時に起こると致死になるsld変異を分離し、これら変異を相補するSLD1-5遺伝子を同定した。SLD1遺伝子は、Pol IIのサブユニット遺伝子DPB3と、SLD4遺伝子はDNA複製開始に必要なCDC45遺伝子と同一であった。これは、Dpb11がPol IIと相互作用すること、複製開始に関与することと合致する。SLD2,3,5遺伝子は共に新規の遺伝子で増殖に必須であった。そこで、SLD2遺伝子の温度感受性変異株を分離してその性質を調べた。分離したsld2-1変異は、非許容温度下でDNA複製に欠損を示し、温度シフトと共に生存率が低下した。またsld2-1変異の温度感受性増殖は多コピーのDPB11遺伝子によりサプレスされた。逆に、多コピーのSLD2遺伝子はdpb11-1,pol2-11変異の温度感受性増殖をサプレスした。そして、2ハイブリッド系でもDpb11とSld2の相互作用が観察された。さらに、DPB11遺伝子とSLD2遺伝子を昆虫細胞中で共発現させると、Dpb11/Sld2複合体を作る。これらのことは、Dpb11とSld2が複合体を作り、Pol IIと相互作用し、DNA複製とチェックポイントに働いていることを強く示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
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