Project/Area Number |
08280202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
井上 弘一 埼玉大学, 理学部, 教授 (60114203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 チ津 埼玉大学, 理学部, 助教授 (00114215)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 紫外線損傷 / 除去修復 / アカパンカビ / Rad1ホモログ / Rad2ホモログ |
Research Abstract |
〔1〕RAD1ホモログ(RAD1^<Nc>/mus-38) 得られたRAD1ホモログの遺伝子は第1連鎖群左腕のnit-2遺伝子の近傍に位置することがRFLPマッピングによって示された。この遺伝子が既に単離されているmus-38変異を相補することから、Rad1ホモログはmus-38遺伝子によってコードされていることが明らかになった。決定された塩基配列から予想されるアミノ酸配列は他の生物でのRad1ホモログと高い相同性をもっていた。RIP現象をつかってRAD1ホモログ遺伝子を不活化した株(rad1^<Nc>)、およびmus-38株は紫外線、4-NQO、マイトマイシンCに対して野生株より高い感受性を示したMMSには感受性を示さなかった。抗チミン二量体抗体を用いmus-38変異株における紫外線照射後の二量体の量を測定したところ、この株には、野生株より効率は悪いけれど除去能力の有ることがわかった。mus-38株とmus-18株との交雑から得られたmus-18 mus-38の二重変異株は著しい紫外線感受性を示し、チミン二量体の除去も全く見られなかった。 〔2〕RAD2ホモログ(RAD2^<Nc>/mus-40) RAD2ホモログ遺伝子は得られたDNA断片を用いてのRFLPマッピングにより第1連鎖群左腕のテロメア近傍に位置することが推定された。これまでこの領域にはDNA修復に関わる遺伝子は報告されておらず、この遺伝子は新たに発見されたものであり、これをmus-40と名づけた。RAD1ホモログと同じくこの遺伝子もRIP現象を使って不活化した。この株は紫外線にそれほど感受性ではなく、4NQOに対して感受性を示した。抗体によるチミン二量体の除去を測定したところmus-38株とほぼ同じ性質を示した。rad2^<Nc>mus-38二重変異株の紫外線感受性はmus-38株と一致した。この結果からこの二つの遺伝子産物は同一の修復機構において働いていることが予想される。
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