T細胞サブセットの偏りによるマラリア感染感受性の修飾法の確立
Project/Area Number |
08281205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
浅野 喜博 愛媛大学, 医学部, 教授 (70114353)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | マラリア / IFNγ / IRF-1 / Th1 / Th2 |
Research Abstract |
IFNγに対する反応性を欠くIRF-1欠失マウスでは,,細菌感染あるいは蛋白抗原免疫に際してTh1タイプの誘導が起こらず,Th2タイプのT細胞サブセットへの偏りを示すが,これがIL12の転写が起こらないことによること,正常マウス由来の抗原提示細胞を共存させると是正されることを明らかにした.そこで次に,Plasmodium bergheiの赤血球型を用いて感染実験を行った.細菌感染・蛋白抗原に対するこのIRF-1欠失マウスの反応性から予想される結果に反してIRF-1欠失マウスでもIFNγ産生細胞数の増加が認められ,マラリア感染では感染に抵抗性であるとされるTh1タイプのT細胞への偏りが生じていることを示唆している.また一般にマラリア感染に抵抗性を付与するとされるTNFαは,感染初期に強く発現されていたが,感染が進むにしたがってその発現がほとんど認められなくなった.この意味するところは不明であり,今後の検討が必要である.この様な観察結果は,マラリア感染では通常の細菌感染・抗原免疫による免疫系の活性化とは全く異なる機序で免疫系が刺激されていることを示唆している.特に,細菌感染ではIL12の転写が起こらずタイプ1T細胞への偏りを生じることのないIRF-1欠失マウスで,マラリア感染によるタイプ1サイトカインの産生増加が見られることは,免疫学的見地からマラリア感染の病態を知る上で興味深い.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)