アラリアGPI アンカーの生合成遺伝子群のクローニング
Project/Area Number |
08281209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木下 タロウ 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | マラリア / GPIアンカー / 糖鎖遺伝子 / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
本研究は、熱帯熱マラリア原虫のGPIアンカー生合成遺伝子群を、哺乳動物と出芽酵母の遺伝子の相同性に基づいてクローニングすることを目的としている。 ヒトと出芽酵母のように、遠くはなれた生物の相同遺伝子間で連続して保存されているアミノ酸配列は、他の生物でも保存されている可能性が高い。既知のGPIアンカー生合成遺伝子のうち、ヒトと出芽酵母間で最も相同性が高いPIG-A遺伝子(アミノ酸同一性45%)をとりあげ、ヒト、マウス、出芽酵母の配列を比較した。3つの生物間でアミノ酸同一性の高い領域を選び、それらの配列に応じてdegenerateしたPCRプライマーを合成した。熱帯熱マラリアFCR3株のDNA(阪大微研、堀井俊宏先生から供与された)を鋳型にし、nested PCRを行った。その産物をクローニングし塩基配列を決定した。得られたDNA断片の一つは、ヒト、マウス、出芽酵母と同様2つのプライマーPIGA-1と-4の領域間の46アミノ酸残基をコードしていた。この領域は、ヒトとマウスで完全に一致している領域であるが、マラリア原虫の配列はヒト、マウスと38残基、出芽酵母と21残基が同一であった。このDNA断片は熱帯熱マラリア原虫のPIG-A遺伝子の一部であると考えられた。現在、ゲノムライブラリー(大阪工大、田辺教授から供与された)から遺伝子全体をクローニングしつつある。今後、同様の手法を他の遺伝子にも適用していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)