hGM-CSFレセプタートランスジェニックマウスを用いたリンパ球分化の解析
Project/Area Number |
08282211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 すみ子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (60240735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 賢一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (00012782)
中畑 龍俊 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20110744)
辻 浩一郎 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50179991)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | GM-CSF / トランスジェニック / リンパ球分化 / レセプター / シグナル伝達 |
Research Abstract |
我々は、サイトカインレセプターの発現とT細胞のサイトカイン応答性の関係を調べるため、ヒトGM-CSFレセプターα鎖、β鎖を分化段階にかかわらず強制発現させたトランスジェニックマウス(Tg-m)を用い、GM-CSFによるシグナルが胸腺細胞の増殖、分化に与える影響を調べた。その結果、GM-CSFレセプターを発現した胸腺細胞はGM-CSFに応答した増殖能を獲得したが、特定の分化段階にはレセプターの発現にもかかわらず増殖活性を示さない事を見い出した。またT細胞の分化系である胎児胸腺培養系にGM-CSFを加えたところ、特定の分化段階においてのみ分化抑制が見られた。現在、この分化抑制の分子機構を解析中である。 以上の現象がサイトカインレセプターファミリーの一般的現象であるかどうか明らかにするために、in vitroでの分化誘導能が知られるG-CSFレセプターのTg-mを作製した。このTg-mにおいてはG-CSFの添加によって胸腺細胞の増殖は全く観察されず、骨髄細胞のコロニー解析でも巨核球系列の強い誘導が見られるなど、GM-CSFレセプターTg-mとは異なる結果を得た。また、我々のこれまでの細胞株を用いたGM-CSFレセプター変異体およびキメラレセプターの解析結果をもとに、GM-CSFレセプターα鎖、c-fos活性化の役割を検討するために変異体レセプター、キメラレセプターのTg-mの作製を計画した。現在、それぞれ遺伝子の導入されたマウスを数系統得たので発現について検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)