MHC結合性ペプチドモチーフを応用した自己免疫病の解析
Project/Area Number |
08282229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
松下 祥 熊本大学, 医学部, 助教授 (50167649)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 主要組織適合抗原 / ペプチド / HLA-DR9 / モチーフ / 免疫学 / 自己免疫病 / 坑リン脂質抗体症候群 / ファージペプチドライブラリー |
Research Abstract |
本研究はMHC-ペプチド親和性をより迅速、簡便、かつ正確に決定する方法の開発し、これを用いてHLA-DR9分子に結合ペプチドの構造モチーフを同定し、β2-Glycoprotein I(β2-GPI)蛋白中にT細胞エピトープを推定することを目的とした。そのためにまず、15アミノ酸残基のランダムペチドを発現するファージ(fUSE5)ライブラリーの中から、精製DR9分子に結合性の高いファージ粒子を選択し、そのインサートのアミノ酸配列を同定した。そのペプチド上の各アミノ酸残基を一箇所置換したアナログペプチドとDR9分子との結合性を定量し、DR9分子に結合するために重要なペプチド上の残基(アンカー)の位置を決定した。さらにELISA法を応用して、精度や簡便さにおいて従来のアッセイ法に勝る方法を樹立し、これを用いて各アンカーに許容されるアミノ酸残基(モチーフ)を決定した。同定されたDR9結合モチーフはTrpxxSer(xは任意のペプチド)であり、第1アンカーにはTrpの他に、Tyr,Met,Phe,Ile,Leu,Valなどの疎水性アミノ酸残基とCysが、第2アンカーには、Serの他にThr,Gly,Ala,Val,Ile,Pheなどの弱い疎水性または中性親水性のアミノ酸残基とHisが許容された。1)第1アンカーにCysが許容される点、2)第2アンカーにSerのような小型中性アミノ酸残基が許容される点、3)第3、4、5アンカーにアミノ酸残基の制約がない点において、DR9結合モチーフは他のDR結合モチーフと異なっていた。さらに、1)に対応して、Cys残基が豊富なβ2-GPI蛋白中には、41箇所ものDR9結合モチーフを有するアミノ酸配列が存在することを明らかにした。今後、DR9結合モチーフを有するβ2-GPI合成ペプチドに自己反応性を示すT細胞が患者の末梢血中に存在するか否かを検討することは重要な課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)