自己抗体産生B1細胞の増殖、分化、親和性成熟の分子機構
Project/Area Number |
08282233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
白井 俊一 順天堂大学, 医学部, 教授 (30115860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三井 健一 順天堂大学, 医学部, 助手 (80266030)
石川 昌 順天堂大学, 医学部, 助手 (00276479)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 自己免疫 / Bリンパ球 / 細胞分化 / 遺伝子統御 / SLE |
Research Abstract |
自己免疫疾患に高頻度に出現するMott細胞は細胞質中に免疫グロブリン顆粒(Russell body)を多数含む異常な形質細胞であり、自己免疫疾患におけるB細胞の異常分布と関連した細胞と考えられる。今回我々は自己免疫疾患におけるMott細胞の起源とその意義について解析を加えるとともに、Mott細胞形成責任遺伝子のmappingを試みた。その結果、1)自己免疫系であるNZB、NZBxNZW(NZB/W)F1マウスに非自己免疫系に較べ異常に多数のMott細胞が観察された。2)Mott細胞の細胞表面形質はB1細胞の形質とほぼ一致していた。実際に、B1とB2細胞をFACSで分画し、in vitroで5日間IL-5やLPS刺激したところ、Mott細胞はほぼ全てB1細胞から形成された。5)Mott細胞形成はNZB/W F1ヌードマウスには見られず、T細胞依存性現象と考えられた。6)Mott細胞形成高感受性の責任遺伝子が、NZB第4染色体尾部のD4Mit70とD4Mit48座と密接に連鎖して存在することが明らかとなり、Mott-1と命名した。この領域にはB1細胞の分化異常と密接な関連のある高IgM血症責任遺伝子Imh-1が存在する(Hirose et al.Int.Immunol.6:1857,1993)ので、Mott細胞形成はB1細胞の異常な増殖分化と関連した現象であることが示唆される(Jiang et al.J.Immunol.158:992,1997)。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)