HLA領域にマップされる免疫病の原因遺伝子と同定の分子機構の解明
Project/Area Number |
08282235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 麻子 東海大学, 医学部, 講師 (40101935)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | HLAクラスl領域 / ベーチェット病 / 尋常性乾癬 / 強直性脊椎炎 / 塩基配列解析 / 疾患原因遺伝子 / cDNAクローニング / 発現遺伝子 |
Research Abstract |
HLAクラスl領域に原因遺伝子がマップされる免疫病のうち、HLA-B51と相関するベーチェット病、HLA-Cw6とCw7に相関する尋常性乾癬、HLA-B27と相関する強直性脊椎炎に注目し、それらの原因遺伝子の同定をめざして、まずHLA領域の散在する19個の多型をしめす遺伝マーカーを利用して、原因遺伝子のマッピングを施工した。その結果、ベーチェット病はHLA-BとMICA遺伝子周辺の非HLA遺伝子、尋常性乾癬はHLA-C遺伝子周辺の非HLA遺伝子、強直性脊椎炎はHLA-B27遺伝子それ自身が原因遺伝子と、考えられた。そこで、ベーチェット病のHLA-BとMICA遺伝子周辺の非HLA遺伝子、並びに尋常性乾癬のHLA-C遺伝子周辺の非HLA遺伝子の単離のために、クラスl遺伝子領域についての構造解析を行った。すなわち、MICA-HLA-A-HLA-C遺伝子付近をカバーするコスミドクローン14個の計452kbの塩基配列を決定した。そこで、これらの塩基配列のデータについて、BLASTn、BLASTx、FASTAの各プログラムを用いたホモロジー検索を行い、またコーディングやエキソン領域の予測は、X-GrailとHEXONの各プログラムを用いて行った。ホモロジーの検索やコーディング領域の予測により、遺伝子の存在が予想された領域について、塩基配列データに基づいて設計したプライマーを用いたRT-PCR、ノザンハイブリダイゼーション、cDNAライブラリーのスクリーニングによるcDNAクローンの単離により、新発現遺伝子の同定を行った。その結果、この領域に21個(これらの内、10個は既知の遺伝子で11個が新遺伝子)の遺伝子とESTとヒットする7ケ所の領域をみいだすことができた。また、この領域に、35個のdinucleotide繰り返しが見い出され、今後本領域にマップされる疾患の感受性遺伝子の同定に有効な遺伝マーカーになると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)