Project/Area Number |
08282239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
鈴木 元 放射線医学総合研究所, 放射線障害医療部・2研, 室長 (00179201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜澤 玲子 放射線医学総合研究所, 放射線障害医療部・2研, 技官 (90250117)
明石 真言 放射線医学総合研究所, 放射線障害医療部・1研, 室長 (10222514)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 活性化起因性細胞死 / アナジー / ThO / IL-1 / IL-4 / IL-10 |
Research Abstract |
炎症は、いわゆるアジュバント作用を免疫応答に及ぼす。しかし、その分子機序は判っていない。私たちは、プロ炎症性サイトカインIL-1がスーパー抗原SEB生体投与後の免疫寛容導入を阻害することを発見し、その分子機序を検討してきた。IL-1により活性化起因性細胞死を免れる細胞は、IFN-γとともにIL-4を産生するTh0細胞であった。IL-1がTh0の細胞死を防止するに当たって、IL-4を産生するNKT細胞が必須か否かを検討した。NKT細胞を欠損するβ2ミクログロブリン欠損マウスを用いて検討したところ、IL-1はNKT細胞の関与なしに活性化起因性細胞死防止効果とTh0誘導効果を示した。 次にIL-1の作用機序を検討した。SEB投与後にIL-1を投与すると、in vivoでのT細胞増殖が促進された。IL-1単独ではナイーブT細胞にIL-2R_αやIL-4Rの発現を誘導できないし、IL-2/IL-4反応性を亢進させることはできない。しかし、TCRとCD28副刺激が存在する条件で、IL-1はIL-2/IL-4/IL-10の産生を著しく増大させた。アナジーに陥った細胞を用いた場合には、IL-2の産生は認められないが、IL-1はIL-4/IL-10の産生を増大させた。この結果から、以下のような可能性が示唆された。大量のSEB投与後、T細胞は一旦増殖するが残存するSEBによりアナジーを誘導され、IL-2産生障害を起こして活性化起因性細胞死に陥る。IL-1は、アナジーに陥ったT細胞を刺激し、IL-4とIL-10産生を亢進させることにより、活性化起因性細胞死を阻害する。今後、この作業仮説を更に検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)