炎症起因物質の放出過程におけるCキナーゼ分子種の役割と作用機構に関する研究
Project/Area Number |
08282242
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
秋田 朗子 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 遺伝情報研究部門, 研究員 (40124432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 茂男 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 横浜市立大学・医学部, 教授 (10142027)
反町 典子 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 研究員 (30217468)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | プロテインキナーゼC / 脱顆粒 / RBL-2H3細胞 / トランスロケーション / ヒスタミン / 炎症 / 遺伝子導入法 / ヘキソサミニダーゼ |
Research Abstract |
Cキナーゼ(PKC)は、アトピー性皮膚炎、花粉症などの基となる炎症メデイエーターの放出中心的役割を果たしているセリンスレオニンリン酸化酵素である。本研究では、マスト細胞のモデル系としてRBL-2H3細胞を用い、ヒスタミンやTNFα等の産生と放出に関わるPKC分子種の活性化機構と放出制御機構を明らかにし、PKC活性調節による炎症反応の抑制方法を開発することを目的として平成8年度より開始した。 本年度、PKC分子種の種々の活性型及びドミナントネガチブ変異体を作成し、遺伝子導入発現によって、抗原刺激による脱顆粒の過程に介在するPKC分子種の同定とその役割について解析した。RBL細胞をウエスタン分析で調べると、α,βI,βII,δ,ε,ζの6種類のPKC分子種が発現しており、γ,η,θ,λは検出されなかった。これらは、ホルボールエステル非依存性のζを除いて、いずれもTPA又は抗原(DNP)刺激によって細胞質から膜にすみやかに移行し、TPA長時間刺激では量的に減少(down-regulation)した。この結果は、5種類のPKC分子がTPAによる直接刺激のみならずFcεRIを会した刺激で活性化されることを示唆する。更に、BI,BII,δの野生型遺伝子、新たに開発したドミナントネガチブや常時活性型PKC変異体をエレクトロポレーションによって強制発現させ、ヘキソサミニダーゼの活性をヒスタミン脱顆粒の指標として、細胞内における内在性のPKC分子の生理的役割を解析し、βIIはヒスタミン等の開口放出に促進的に作用し、他方、εはむしろ抑制的に作用することを明らかにした。以上の結果は、マスト細胞のIgE受容体活性化を介する炎症メデイエーターの脱顆粒において、βIIによる促進とεによる抑制の複雑な抑制が機能していることを示唆する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)