CATCH22症候群の染色体欠失領域(22q11)のゲノム構造の解析
Project/Area Number |
08283212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
倉橋 浩樹 大阪大学, 医学部, 助手 (30243215)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | DiGeorge症候群 / 円錐動脈幹異常顔貌 / Velo-cardio-facial症候群 / CATCH22 / 隣接遺伝子症候群 / 22q11 / 染色体欠失 / 反復配列 |
Research Abstract |
CATCH22は染色体22q11の欠失を伴う先天奇形症候群である。種々の表現型があり、隣接遺伝子症候群と考えられている。また、患者の大多数がde novoの、しかも共通の欠失で発症しているため、欠失の生じやすいゲノム構造が示唆される。本研究では、CATCH22の発生に関する遺伝子の単離、同定、ならびに、欠失の発生機構の解明を目的に多数の患者での欠失領域地図の作成を試みた。ヒトゲノムコスミドライブラリーよりCATCH22欠失領域内に位置するコスミドクローンを単離した。そのコスミドクローンに対応するYACクローンの整列化、ならびにFISH法により、これらのコスミドを整列化した。100人のCATCH22の患者で、これらのコスミドマカ-を用いたFISH法により欠失領域を同定した。大多数の患者が共通した数Mbにわたる巨大な欠失を示した。少数の患者がまれな欠失領域を示したため、最小共通欠失領域を限定できた。1カ所は大多数の患者が示す共通の欠失の最近位側であり、従来から報告されている最小欠失領域と重複するものであった。さらにもう1カ所、大多数の患者が示す共通の欠失の最遠位側にも同定した。また、大多数の患者の示す共通欠失領域の断端の位置を限定できた。CATCH22の発生には、欠失領域内の複数の遺伝子のハプロ不全が関与していると考えられる。今回、同定し得た最小欠失領域に存在する遺伝子はCATCH22の発生に特に重要と考えられるのでその単離、同定を行っているまた、大多数の患者の示す共通欠失領域の断端の位置が限定できたので、この領域のゲノムコンテイグの構築、ならびにその塩基配列の検討を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)