マウスcDNAの高精度ゲノムマッピングによるヒト疾患遺伝子の探索と機能解析
Project/Area Number |
08283223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松田 洋一 名古屋大学, 農学部, 助教授 (70165835)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | ヒト / マウス / 実験動物 / cDNA / マッピング / リンケージ / FISH / 比較染色体地図 |
Research Abstract |
戻し交雑マウスのリンケージマッピングパネルとダイレクトR-バンドFISH法を用いて、ヒト及びマウスの新規機能遺伝子cDNAクローンを数多くマウス染色体上にマップし、マウス機能遺伝子の高精度染色体地図の作製を試みた。さらに、FISH法を他の実験動物染色体にも応用し、新たなヒト-実験動物間の比較染色体地図作製のための情報を蓄積することを目的として研究を行った。 まず、日本産野生マウス(MSM系統)とヨーロッパ産野生マウス(SPR系統)を実験用近交系マウス(C57BL/6J系統)に戻し交雑することによってリンケージマッピングパネル(それぞれBBM120固体とBSS150固体)を作製し、それぞれ60個、110個のマイクロサテライトDNAマーカーをアンカーとして設定した。これらのパネルを利用して、すでに45個の新規遺伝子cDNAクローンをマウス染色体上にマップした。マップされた遺伝子の中には、既存のマウス突然変異の原因遺伝子の候補となるものも幾つか検出され、今後の詳細な解析が期待される。今後は、マッピングパネルの充実に伴って、さらに効率良くかつ迅速にマッピングが進行すると考えられる。 次に、ダイレクトR-バンドFISH法を用いた細胞遺伝学的マッピングを、ヒト、マウス、ラット、シリアンハムスターの4種の染色体について実施し、すでにヒト染色体に15遺伝子、マウス染色体上に121遺伝子、ラット染色体上に67遺伝子、シリアンハムスター染色体上に45遺伝子をマップした。今後は、さらにマッピングする遺伝子の数を増やし、詳細な比較染色体地図を作製することによって、マウス以外の実験動物においても、ヒト疾患モデルとなる突然変異の原因遺伝子のcandidate gene approachに多大な貢献が期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)