Project/Area Number |
08303007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
経済政策(含経済事情)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
橋本 介三 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (00033176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明石 芳彦 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (00150970)
成生 達彦 南山大学, 経営学部, 教授 (80148296)
高尾 厚 神戸大学, 経営学部, 教授 (20116221)
丸山 雅祥 神戸大学, 経営学部, 教授 (60135928)
松繁 寿和 大阪大学, 国際公共政策研究科, 助教授 (50219424)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 産業構造 / 再編成 / 市場経済化 / 企業間関係 / リスク吸収機構 / 製版提携 / 複雑系 / 起業家 / 日本経済 / 構造変化 / 市場 / 組織 / ダイナミズム / 流通 / 保険 |
Research Abstract |
1.91年以降の日本産業の構造変化の核心は、製造業の縮小と金融・不動産を中心にした対事業所サービスの停滞にあること、及び地域間格差の動向はこれらと整合的であることを、事業所統計のシフト・シェア-分析を用いて包括的に確証した。 2.この動向は、ソビエト崩壊後の圧倒的な市場経済化の波によって加速され、日本モデルの解体と組織と市場の再編成が迫られている。動学的な市場観に立つオーストリア学派の見解によれば、この不均衡過程は、一層の規制緩和と分権化によって、多様な組織的適応や地域産業組織を生みだし、すばやい調整が可能になるという見解と、それに慎重な意見との溝は埋めきれなかった。 3.日本的特徴といわれる様々な企業間関係の発達は、自由な取引過程から情報とゲーム理論を応用して合理的に説明可能であることを理論的に解明した。 4.生産から小売りに至るトータル・システムとしてのチャネル間競争の実態を確認し、チャネル・パフォーマンスの優位性を規定する権限の配分や誘因体系などのチャネル構造明らかにし、最近の製版提携の動向を分析した。 5.「複雑系」の理論モデルを用いて、日本や欧州大陸のように共同体による多様なリスク吸収機構が現存する場合には、保険市場は亜臨界状態になり、米国のようにそれがない場合には、過臨界状態になることを明らかにし、保険市場の制度分析を行った。 6.一連の起業家の実証研究では、資金、知識・技能、経営者の性別など何が開業の制約要因かを検証した結果、資金準備の困難と知識・技能レベルの高度化が強い制約要因になっていることが判明した。 7.産業構造分析の視覚からベンチャー企業の役割を多角的に分析し、現在のベンチャー支援施策の限界を指摘し、雇用流動化を含めた図る包括的な施策の重要性を指摘した。
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Report
(2 results)
Research Products
(21 results)