Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 有起 茨城大学, 理学部, 教授 (50007564)
長野 哲雄 東京大学, 薬学部, 教授 (20111552)
桜井 弘 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30065916)
大倉 一郎 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (90089821)
大塚 雅巳 京都大学, 化学研究所, 助教授 (40126008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Research Abstract |
1.本研究は、金属イオンの機能発現と輸送を軸に,生体分子と親和性のある新しい知的化合物(複合系金属錯体)を合成し,生体におけるその作用機構を基礎無機化学に基づく分子レベルでの研究成果の企画調査を目的としている。 2.下記の3項目について企画調査を行った。 (1)微量生理活性化合物としての金属イオンの構造と機能の解明:遺伝子の転写制御など生命の本質に関わる作用を持つ金属イオンを分子レベルで解析するもので,大塚,黒田,藤沢,千喜良,渡辺,藤井らの研究は遺伝子レベルでの金属イオンの制御を取り上げた。 (2)金属イオンと生体分子との相互作用:生体分子との相互作用を基礎無機化学に基づいて解析するもので,主として無機錯体化学者によって行った。すなわち,沢井,谷口,成田,西田,久枝,船引らの分担課題はいずれも金属イオンの機能に着目した生体との相互作用研究には欠かせないテーマである。 (3)金属イオンの医薬への応用を目指した生体作用の検討:この項目は具体的な疾病の治療を目的としたものである。すなわち,長野,大倉,桜井,広瀬,矢野の創薬研究は金属イオンの機能として注目されており,いずれも実現の可能性の高い研究である。 3.新しい境界学問領域としての基盤整備の点から緊密な打ち合わせ,討論のために2回の公開シンポジウム(大阪(10月)、東京(12月))を開催した。
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