Project/Area Number |
08355008
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
土木材料・力学一般
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮川 豊章 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80093318)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 教授 (60134334)
上田 多門 北海道大学, 工学部, 助教授 (00151796)
島 弘 徳島大学, 工学部, 助教授 (00196461)
牧角 龍憲 九州大学, 工学部, 助教授 (20136534)
眞嶋 光保 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (10128754)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
|
Keywords | 耐久性 / 耐久性設計 / コンクリート構造物 / 品質保証 |
Research Abstract |
コンクリート構造物の設計・施工は耐久性に配慮したものでなければならない。このため、耐久性を材料レベルの問題とせず、実際の設計・施工に反映させることを目的とする耐久性設計に関する検討を行わなければならない。すなわち、対象構造物の要求性能について、要求される耐久性の種類と程度を明確化、コンクリート構造物の劣化メカニズムに基づく構造物の性能に関するシミュレーションと耐久性設計の実施、構造物としての品質保証の考え方を確立しなければならない。 まず、コンクリート構造物の設計・施工に関する標準コードのあり方について議論した。ここでは、従来の項目規定型示方書もしくは仕様書から使用目的や耐用年数を明確にしたうえで構造物の性能を照査もしくは性能を評価する方式とし、設計そのものには大きな自由度を与えるべきであることが議論された。さらに、耐用年数に関連して耐久性を包含した設計方法のあり方についても議論した。 次に、コンクリート構造物の高機能化について議論した。ここでは、材料、構造、解析、施工などの種々の面からの高機能化の可能性について議論し、既存構造物の評価とグレードアップも視野に入れ技術の進展とともに柔軟な設計および照査方法の確立が重要であることも確認した。また、耐久性を含む設計方法や新技術を取り込むことによる品質保証のプロセスについても議論しその重要性について相互確認した。なお、これらの議論のために、研究代表者および分担者の構成から、札幌、仙台、名古屋、京都および大阪の各地において6回程度の研究会を開催した。 以上の研究会議により、研究構成員の耐久性設計を包含した品質保証に関する方向性について合意が得られたが、その具体的な手法は構成員各自が個々の実験と解析による研究成果に基づかなければならないものと考えられる。したがって、今後も重点的に研究を継続していく必要があるものと考えられる。
|