Project/Area Number |
08355016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
触媒・化学プロセス
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福住 俊一 大阪大学, 工学部, 教授 (40144430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 忍 大阪大学, 工学部, 助教授 (30184659)
渡辺 芳人 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (10201245)
榊 茂好 熊本大学, 工学部, 教授 (20094013)
水野 一彦 大阪府立大学, 工学部, 教授 (10109879)
大倉 一郎 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (90089821)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 酸素活性種 / 分子論 / 反応制御 |
Research Abstract |
我々人間を始めすべての好気性生物は、進化の過程で酸素を利用する代謝系を獲得して、その生存条件を拡大、発展してきた。酸素としては基底三重項酸素のみならず、酸素活性種をも生体に生命維持に必要な代謝経路に組み込み、調和のとれた生命現象を保障している。しかし、酸素活性種は極めて反応性に富むため、生体成分の構造や機能を破壊する可能性がある。そのため生体はその毒性を消去する様々な防御機構を備えている。一方、近年の生物無機化学の急速な進歩により、種々の金属酸素錯体の構造および反応性が解明され、酸素活性種の分子論は精緻なものになりつつある。また、酸素活性種の化学は工業的酸化プロセスにおいても重要な役割を果たしている。このように酸素活性種の化学は、酸素毒性の制御軽減に関する臨床的応用課題から、理学的な精緻な分子論、さらには工業的応用に至るまで、広く様々な分野で活発に研究が行われている。しかし、それぞれの分野間で緊密な連携を保っているとは言い難いのが現状である。すなわち、酸素活性種に関する緻密な分子論が必ずしもその応用分野では活かされているとはいえず、また応用のニーズに添って分子論が発展しているとも言えない。特に工業的応用については、生命、環境との調和という観点から考えるとまだ問題が多い。そこで本総合研究では、従来様々な異なる分野で研究が行われてきた酸素活性種に関する化学について、特に「生命現象に関与する酸素活性種の分子論と反応制御」という観点からそれぞれの分野の第一線の研究者が結集し、「現在までの到達点および問題点」について総合的な調査研究を行なった。その結果今後集中して研究すべき重要課題を明らかし、重点領域研究として申請を行った。
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