Project/Area Number |
08356007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小野寺 一清 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国枝 哲夫 岡山大学, 農学部, 助教授 (80178011)
辻 荘一 神戸大学, 農学部, 教授 (10031220)
山本 義雄 広島大学, 生物生産学部, 教授 (10032103)
佐々木 義之 京都大学, 農学部, 教授 (10041013)
島田 清司 名古屋大学, 農学部, 教授 (40065579)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 家畜 / 動物育種 / 遺伝子地図 / ゲノム解析 / 動物ゲノム / 連鎖地図 / DNA / 遺伝子機能 |
Research Abstract |
近年の分子生物学の発展は、動物の育種に大きな変革をもたらす可能性を内包している。20世紀後半に発達した量的遺伝学は、動物育種に有効な方法をもたらしたが、分子生物学は、遺伝子DNAの情報に直接アクセスする手段の開発への道をひらいた。そこで、このテクノロジーを動物の育種に活用しようということは当然であり、本研究班はDNAテクノロジーの動物育種への利用について検討を行った。その結果、到達した結論をここに要約する。 (1)動物の育種に現在も用いられている表現型の選抜法は、主たる生産形質には有効であり、将来にわたって継続して用いられるであろう。(2)しかしながら、一部の形質については遺伝子DNAの情報に基づく動物の直接の選抜が可能である。(3)さらに、従来あまり注目されていなかったが、異常形質を除去することにより有効な生産能力の発現が期待できるので、異常形質の検出にDNA診断が可能である。 このような育種を展開するためには、遺伝子地図が重要な役割を果たすことは認識の共通するところであり、このためにヒト、イネ、実験動物などの遺伝子地図の構築にたいへんな努力が払われている。そこで、家畜における遺伝子地図の現状を実験動物やイネの遺伝子地図の現状とともに検討した。その結果、家畜の遺伝子地図についてはヒトや実験動物、イネに比較すると、遺伝子座位の情報がきわめて不足しているが、この遅れはあまり問題ではない。大学は農林水産省を中心に進められている研究を尊重し、これに協力しつつ、そこから情報の提供を受けつつ、遺伝子の機能を中心とする研究を進めるのが適当であるという点で意見が一致した。今後、さらに検討をかさねて重点領域等の計画に作り上げていくことを確認した。
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