Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60251568)
谷口 清 秋田大学, 教育学部, 教授 (50200481)
室橋 春光 富山大学, 教育学部, 教授 (00182147)
尾崎 久記 茨城大学, 教育学部, 教授 (40092514)
片桐 和雄 金沢大学, 教育学部, 教授 (00004119)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Research Abstract |
我々は,1)従来障害種別ごとに検討されてきた発達障害児の注意・認知機能を,近年明らかにされてきた認知過程に関する諸事実に照らして統一的に理解するために,我々のこれまでの研究によって得てきた資料を整理し直し,今後の研究の展望と課題を明らかにする,2)現在試みられている様々な指導技法を上記の注意・認知機能の検討の結果得られた視点を踏まえて再検討し,新たな指導技法創出の研究課題を実践的視点から探索する,の2点を目的として検討を重ね,3回の研究会議(札幌7月,東京9月,金沢11月)において研究代表者及び研究分担者によって9本の研究発表と2人の研究者から専門的知識の提供が行われ,それらについて詳細な検討が行われた.研究会議での実りある討論によって現段階における研究課題とそれらを遂行するための研究計画がまとめられた.研究課題は以下の3点である.(1)注意・認知機能の発達とその障害を神経系の成熟・発達の文脈上で理解するための発達神経心理学モデルの構築,(2)発達モデルに基づき,かつ神経メカニズムのレベルを含む診断・評価法の開発,(3)形成実験を通した発達モデルの検証と指導技法の開発.研究期間は,形成実験を含むために4年間とし,3つの研究課題を4つの対象群(知能障害,自閉症,学習障害,重度脳障害)の実験的,実践的検討を通して具体化することを確認した.さらに,4つの対象群の注意・認知機能の分析において中心的に研究しなければならない課題を設定した.また,研究成果は,「発達障害児の注意・認知機能診断法試案」として公表することを確認した.研究発表と研究課題・目的と研究計画とをまとめて研究成果報告書を作成した.
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