Project/Area Number |
08454092
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 俊一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90029471)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 隆多 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (60251401)
|
Project Period (FY) |
1996 – 1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥8,800,000 (Direct Cost: ¥8,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1996: ¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
|
Keywords | MQT / 強磁性コバルト微粒子 / NMR / 強磁性 / 微粒子 / 量子トンネル / 核磁気共鳴 |
Research Abstract |
巨視的な変数空間でのトンネル効果(MQT)は宇宙論から超伝導現象、原子分子の運動の有り様など、物理学の多くの分野に遍在する興味深い現象であり、最近多彩な研究が始められている。この研究は強磁気コバルト微粒子の極低温における磁化の緩和をNMRを用いて測定することによって、巨視的な数のスピンが一斉に異方性ポテンシャルをトンネルするMQTを観測しようとするものである。十分な信号を得るだけの量のコバルトの微粒子(直径約6nm)を真空中の島状常着法で作成する方法を確立し、また200MHz帯のスピンエコー方式のNMRスペクトロメーターを作成した。1Kから4Kの温度での測定によれば、0.2Tの外部磁場で整列させた後、0磁場に戻すとき、磁化は約5msecの緩和時間で熱平衡値に緩和することが見られた。現在、測定温度を0.3Kまで下げるべく、クライオスタットの整備中である。研究の進捗が遅れ気味であるため、成果報告書は1年以内に確定的成果を得た上で作成したい。
|