分子集合体の構造予測:ab Initio分子動力学を用いた高速プログラムの開発
Project/Area Number |
08454179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
平野 恒夫 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (40011027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長嶋 雲兵 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (90164417)
鷹野 景子 お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (00143701)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | 分子動力学 / 分子性結晶 / 結晶の構造予測 / ab Initio分子軌道法 / 結晶の相変化 / 分子集合体 |
Research Abstract |
本年度は、 1)剛体近似の代わりに分子自由度を許す分子性結晶構造予測プログラムMDCPを作成し、テストとしてアルコールなど若干の分子に適用して期待した成果を得た。 2)MDCPプログラムの並列化をほぼ終了した。 3)ab Initio分子軌道法の分子動力学への導入 分子動力学の最大の問題点はいかにして良いポテンシャル関数を手に入れるかという問題である。我々は、力を分子軌道法で求めながら分子動力学の各タイムステップを進めていく方法をとることを考えていたのであるが、まず手始めに、炭酸ガスの分子性結晶の構造を化学式CO_2のみから予測することを試みた。すなわち、炭酸ガス分子の2量体に関する相互作用エネルギーを高精度のab Initio分子軌道法で求めてexp-6型のポテンシャル関数にフィットし、その結果得られたポテンシャル関数を使ってMDCPによる分子性結晶の構造予測をやってみたところ、常圧および高圧での結晶構造、および10万気圧あたりから始まる相変化まで十分な精度で予測出来ることが判明した。 なお、本来の目的は、分子集合体についての分子動力学計算において、ポテンシャル関数を使うかわりに、分子動力学の各ステップで量子化学的に力を計算することにあるので、計算が早く、かつ精度がよいという密度汎関数法の適用を考え、予備的な計算を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)