アレルギー疾患の発症及び進展を予防する食生活のあり方に関する基礎的実験的研究
Project/Area Number |
08457129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Aichi Gakusen University (1997) Nagoya University (1996) |
Principal Investigator |
鳥居 新平 愛知学泉大学, 家政学部, 教授 (80023802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 龍雄 名古屋大学, 医学部, 助手 (60262896)
石黒 彩子 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70135375)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 気管支喘息 / n-3系多価不飽和脂肪酸 / ドコサヘキサエン酸 / 好酸球 / 大豆油 / 多価不飽和脂肪酸 / エイコサペンタエン酸 / アトピー性皮膚炎 / セファデックスビーズ |
Research Abstract |
1.ラットの喘息モデル(オバルブミン感作Brown Norway雄性ラット)を用いてドコサヘキサエン酸(DHA)がアレルゲン吸入後の好酸球の気道内浸潤にどのような影響を及ぼすのかを検討した。オバルブミン感作ラットに対するオバルブミン吸入はBALF中の好酸球数、好中球数、リンパ球数を有意に増加した。とりわけ好酸球数の増加は著明であった。DHA-TGを用いた前処置は、アレルゲン吸入後のBALF中のマクロファージ数には影響を及ぼさなかったが、好酸球数、好中球数、リンパ球数を50%以上減少させた。一方、大豆油による前処置ではBALF中のマクロファージ数、好酸球数、好中球数、リンパ球数に有意な変化を与えなかった。 2.DHA-TGを投与したBrown Norway雄性ラットの血漿及び肺実質のリン脂質中の脂肪酸組成は現在検討中である。 3.DHAがアレルゲン吸入後の好酸球、好中球、リンパ球の気道内浸潤を抑制したことから、本研究はDHAの強化食がアレルギー疾患に有効な治療法である可能性を強く支持している。このモデルで観察された好酸球の浸潤はシクロスポリンA、デキサメサゾンの前投与で著明に抑制されることから、好酸球浸潤は主にTリンパ球の活性化を通して引き起こされると考えられている。したがって、DHAはこれらの薬剤と類似した抗アレルギー炎症作用、免疫抑制作用を有することが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)