Project/Area Number |
08458064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
並木 美太郎 (1997-1998) 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10208077)
高橋 延匡 (1996) 東京農工大学, 工学部, 教授 (70111630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 康文 東京農工大学, 工学部, 教授 (10280992)
早川 栄一 拓殖大学, 工学部, 助手 (40262240)
高橋 延匡 拓殖大学, 工学部, 教授 (70111630)
並木 美太郎 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10208077)
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Project Period (FY) |
1996 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 手書きデータ / OS / omicron / 抄紙 / 意紙 / オブジェクト指向 / C++ / マイクロカーネル / グループウェア / オペレーティングシステム / ダイナミックリンク / メモリオブジェクト / 手書きインタフェース / 表示一体型タブレット / 言語処理系 / ミドルウェア |
Research Abstract |
従来のソフトウェアアーキテクチャとシステムソフトウェアは、数値表現と文字コードをデータ表現の基底とし、演算系も数値表現に対する四則演算を基本演算系としてきた。しかし、手書き図形を処理するためのソフトウェアアーキテクチャは、このような従来の発想ではなく、手書き文字/図形に適合した資源管理モデルを応用ソフトウェアに提供すると同時に、効率よくデータを管理するOSが必要となる。 本研究では、手書き図形の本質を理解し、手書き図形の処理システムの基本アーキテクチャを定めることを本質的課題として捉え、この基本アーキテクチャを実現する資源管理機構を技術的課題とした。これら課題に対して、次の研究を行った。 1.手書き図形の基本アーキテクチャとして、「抄紙」、「意紙」、「電紙」などのリンクを主体とするデータ管理方式を提案し、これら方式を効率よく管理するミドルウェアを構築し、その有効性を確認した。 2.上記データ管理を構築するための基盤として、2次元アドレスを有するマイクロカーネルを設計・実現し、そのプリミティブを明らかにした。 3.システム記述言語してC++オブジェクト指向言語を採用し、上記システムでの実装方式を設計し、言語仕様の拡張および言語処理系の実装を行った。 以上の結果から、以下の知見を得ることができた。 1.手書き計算機システムにおいては、多義性・多態性を扱うことが本質的な課題であり、それを念頭においたアーキテクチャが重要なこと。 2.多義性・多態性を計算機上の仮想的な紙のモデルを提案したこと。特に、仮想的なリンクが重要な役割を果たすこと。 3.多義性・多態性を扱うためのOSアーキテクチャとして、マイクロカーネル構成とオブジェクト指向によるシステム記述が有効であること。 今後の課題は、手書き入力が広く利用されている携帯型計算機への展開、また、今後よりいっそう重要となるネットワーク上の分散システム手書きオブジェクトに対する考察である。
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