地域伝統構法を内包する木造住宅の耐震性能簡便判定方式開発と補強方式の実用化
Project/Area Number |
08555143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 試験 |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 有 金沢工業大学, 工学部, 教授 (90027235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 義昭 金沢工業大学, 工学部, 非常勤講師
後藤 正美 金沢工業大学, 工学部, 助手 (40170469)
土屋 敦夫 金沢工業大学, 工学部, 教授 (80064468)
田中 光 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70064441)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 木造住宅 / 地域伝統構法 / 耐震診断 / 改修補強 / 保有耐力計算 / 耐震性能 / 在来軸組構法 |
Research Abstract |
1.北陸地域の伝統構法を内包する木造住宅について、その耐震性能に関わる構法の地域的特徴と年代的変遷を実地に調査し、その属性を典型化して、分類表示できるようにした。 2.大工棟梁の技能や意識の聞き取り調査を北陸地域で行い、地方伝統木造建物の震害事例を収集調査し分析して、伝統構法の持つ耐震性のメカニズムを明らかにした。 3.以上の結果を基に、伝統構法住宅の耐震特性を簡便に表現しうる構造解析用のモデルを提案した。 4.前記のモデルによる地震力に対する詳細な保有耐力計算と簡便な地震応答解析を行い、その解析データを基に、伝統型木造建物の耐震能力を直接左右する構造要素を抽出し、その耐力評価を工夫して、主要構造体の耐震性能が想定した地震力に応じて簡便に評価できる診断法を提案した。 5.さらに北陸地域において、構法の変質や住様式の現況の実態調査を行い、提案した診断法による適用結果と居住者のニーズに応じて選択が可能な、そして、平時の住生活も改善しうる、実用性の高い補強指針を構造部位毎に創案し、メニュー化した。 6.最終的には、既存の木造住宅群を対象とした「地域の伝統構法を持つ在来木造住宅の耐震診断:改修指針とその解説」、及びこれから新築される木造住宅群を対象とした「高耐震住宅基準」の2つのマニュアルを作成した。これらはいずれも建築士・大工・施行現場管理者・施主・居住者の利用を前提として、多数の写真・図・イラスト等を活用して、わかりやすい内容と表現を心がけ、建築構造の耐震化にとどまらず、居住環境の改善をも提案した構成になっている。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)