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人間の画像記憶における色情報の処理に関する実験心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 08610075
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field 実験系心理学
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

鈴木 光太郎  新潟大学, 人文学部, 助教授 (40179205)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords画像記憶 / 再認記憶 / 色情報
Research Abstract

本研究は,画像の記憶において色情報がどのような効果をもつのかを検討した。主要な知見は,以下の通りである。
1.画像刺激として,同一風景のカラー写真,白黒写真,線画が用いられた。刺激の提示時間(記銘時間)は,250msec,500msec,1sec,5sec,10secの5種類であった。同一被験者に直後再認テストと1週間後再認テストが課された。その結果,直後再認テストでは,とりわけ250msecと500msecの提示時間では,カラー写真がもっともよく,次いで白黒写真がよく,線画の再認成績はもっとも悪かった。一方,提示時間が10secの場合には,3者の再認成績はほぼ同じになった。この結果は,色情報が画像のコード化の初期で大きな促進効果をもつことを示唆する。色は,画像(写真)の中の個々の対象の認知を容易にし,その結果,コード化を促進するのだろうと考えられる。1週間後再認テストでは,再認成績は全体的に低かったが,カラー写真とほかの2つの画像刺激(白黒写真と線画)の間の成績の差は顕著であった。
2.上記の実験で再認のよかったカラー写真を選び,これらの写真を被験者に記銘してもらったあと,これらの写真の一部分を白黒に変えたテスト刺激を用いて,色の再生テストを行なった。記銘時の提示時間は,250msec,1sec,10secであった。これに先立って,別の被験者にテスト刺激のみを提示して,色を推定させる実験を行なった。この結果と本実験の結果とを比較したところ,両者にほとんど差は見られなかった。すなわち,色そのものの記憶はよくなかった。このことは,上記1の実験で見られたように色は確かに効果をもつが,色そのものはかなり自動的に(被験者があまり意識することなく)処理されていることを示唆する。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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