Research Abstract |
本研究では,第一に,主に,生物学者,考古学者などに関して,彼らが日常の科学的活動の中で,観察したり,データ見たり,分析することがどのように行われているのかを,道具やその他のリソースを用いる様々な行為の詳細,および,科学者同士の会話に焦点を当てることによって組織的に明らかにした.その際,第一に,科学的活動が行われている現場での観察,インタビュー調査を行い,また,エスノメソドロジー・会話分析的な方法によってビデオ記録を詳細に分析し,第二に,以上の実際の科学的活動の具体的分析の結果と学校での科学教育のあり方を比較し,科学教育における特に実験,観察のあり方を見直すための基礎データを得た. 研究を行った主要なフィールドは,a.生物学・生態学(大学附属研究所)b.考古学(関連研究所,博物館)c.中学,高校(物理,生物の実験,観察に関連した授業)である.観察,インタビュー法,およびエスノメソドロジー.会話分析によるなビデオ記録の分析の方法を用いて,以下を調査,分析した. (1)科学研究プロジェクトのアウトラインおよび実験装置,分析機器の使用に関するインタビュー,観察調査,主に,科学研究におけるデータ収集,データ分析のプロセスに焦点を当ててインタビュー・観察を行った.(2)科学実践におけるデータ分析の際のサーチの詳細化,構造化のエスノメソドロジー的な分析を行った.(3)中学,高校における理科の実験,観察に関する授業研究;中学校,高校で生物分野・物理分野につそれぞれ2クラス,各クラス4授業時間の授業を観察・記録し,分析した.
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