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現代日本のル-ラリズム-漂泊と定住の視点から

Research Project

Project/Area Number 08610218
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionKonan University (1997)
Osaka Gakuin University (1996)

Principal Investigator

菅 康弘  甲南大学, 文学部, 助教授 (40226410)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川端 亮  光華女子大学, 文学部, 助教授 (00214677)
Project Period (FY) 1996 – 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
KeywordsIターン / ストレンジャー / ネイティブ / 愛着 / 脱都市 / 地方志向 / 地域コミットメント / 原村 / 移住 / 田舎 / リゾート / 漂泊
Research Abstract

長野県原村においてアンケート調査を実施する意義は、この地域が都市からの新住民と地元住民とが明瞭な棲み分けを行っている点にある。現段階では、新住民側の調査票の回収が芳しくないため、両者を比較するという本研究の目的は不十分なため、暫定的にしか結論づけられないが、両者の社会的志向の相違が際だっていることが確認された。特に、金銭的成功観・地位志向性において新住民は旧住民より極めて低く、他者同調性・地域コミットメントに関しても同様で、回答分布からみる限り新住民の個人的ライフスタイルへのカプセル型関与は明白である。しかし、定住意志や終いの住み処としての原村へのこだわりに関しては有意さはあるもののかれらもかなり強い志向を有している。すなわち、調査票の選択肢では「個人的生活へのコミット=地域関与の希薄さ」という図式はみられるが、単純には連結できない。ネイティブに育った地域への愛着あるのと同様、ストレンジャーには選びとった土地への愛着が存在する。この意味で、今回の調査では「地域」と「土地」との乖離する部分が社会的課題として浮かび上がることになった。
ただ、この相違はストレンジャーである脱都市住民とネイティブとの相互作用において地域活性化への態度などの面に影響を与えている。こうした社会的コンフリクトの素因をどう評価するかが今後の地域活性化の成否を左右する点が、役場関係者・地域内のキーパーソンへのインタビューでもうかがえる。
しかし、これらは婚入などで原村に移ってきた女性などを旧住民に多く含んだ結果であるため、今後は、都市から自発的に係累のない土地へ移ってきた新住民への追加アンケートを積み重ね、より理念型的なストレンジャーとネイティブとの相互作用のあり方を観察・分析する方向で考えている。

Report

(2 results)
  • 1997 Annual Research Report
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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