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人骨からみた東日本古墳時代葬送儀礼の研究

Research Project

Project/Area Number 08610406
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field 考古学(含先史学)
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

田中 良之  九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 教授 (50128047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金 宰賢  九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 助手 (70284560)
Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords古墳 / 古人骨 / 儀礼 / 葬送 / 埋葬 / 副葬品 / 国家形成 / 親族関係
Research Abstract

東日本の古墳に関する文献を収集し,葬送儀礼と人骨の取り扱いに関する情報を中心として,おおよそのデータ・ベースの作製を行った.そして,西日本の事例とも併せて,全国的な傾向を把握した.
これまでの研究では,古墳時代は5世紀後半を境として,前半期は双系的親族関係に基づく社会が,後半期になると父系直系化することを明らかにし,それとともに葬送儀礼もまた変化する可能性を指摘してきた.
本研究において明らかにされたことは以下のとおりである.すなわち,前半期においては,埋葬後に遺体を再配置することは,追葬の際の片づけ以外にはないのに対して,後半期においては,埋葬後数年を経過して遺体の一部を動かす儀礼を行うようになる.そして,6世紀末頃から最終埋葬の後に埋葬された遺体のほとんど全ての関節を外してバラバラにするという儀礼を行っている.これまで事例が報告されてきた改葬や集骨も,このような遺体の再配置儀礼の延長線上に捉えることができると考えた.そして,このような遺体再配置儀礼は,親族関係が父系直系化することと連動していることから,家長権(直系親族)の傍系親族への優越性を繰り返し確認する機能をもって開始され,その後次第にエスカレートしていったと考えられる.また,これらの行為の背後にある死生観も変化したことが考えられるが,『紀記』の黄泉国神話における「遺体=ケガレ〕という観念とは矛盾するものではなく,後半期における死生観がこの神話に反映されている可能性も指摘できる.
このような葬送儀礼の変化は,西日本においては顕著に認められるが,人骨を含む良好な調査例の少ない東日本においても,基本的に確認され,古墳時代の葬送観念の変化が,親族関係とともに,顕著な東西差はなかったことを明らかにした.

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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