Project/Area Number |
08610536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 正廣 名大, 文学部, 助教授 (40127064)
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Project Period (FY) |
1996 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | ホメロス / オリエント / ギリシア / エジプト / メソポタミア / 民話 / 神話 / パピルス |
Research Abstract |
今年度は、ホメロスの叙事詩を中心に古代オリエントおよびギリシアの民間伝承に関して研究を行った。資料の収集および考察は、以下の要領で行った。 (1)ホメロスの叙事詩の素材となった神話伝承に多大の影響を及ぼしたエジプト、アナトリア、メソポタミアなどの古代オリエント世界の民話・伝説・神話に関する研究と資料を予め国内で収集・考察した。その際古代オリエントの関連資料は、文字資料とともに近年中近東・エジプトで発掘・調査された多量の図像・造形美術の資料をも対象とした。また文字資料についても、粘土板文書・パピルス文書などに関する資料を可能な限り収集し考察することに努めた。そして、これらの資料の出所である大英博物館(ロンドン)、イスタンブール国立考古学博物館、エジプト考古学博物館(カイロ)等、ヨーロッパ・中近東の各研究施設を訪ね、各資料に対する私の解釈について、それぞれの専門家からレビューを受けた。 (2)『イリアス』と『オデュッセイア』の中で民話や伝説にかかわるエピソードや叙述を抽出した。 (3)古代ギリシアの民間伝承に関する資料として、古代の民話・説話の研究のみならず、ヘロドトスやパウサニアスなどの歴史記述、紀行文学、およびアポロドロスなどの神話作家についての研究書を収集し、民話や伝説などとの関連を調べた。 (4)古代ギリシアの壺絵、神殿建築の浮き彫り・彫刻の資料を集め、神話や伝説、民話との関連について考察した。とくに最近では、神話や伝説の主題ごとに造形美術の比較研究が進行しており、そうした分野の最新の成果に着目した。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)