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ドルの基軸通貨としての慣性に関する実証分析

Research Project

Project/Area Number 08630084
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Public finance/Monetary economics
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

小川 英治  一橋大学, 商学部, 助教授 (80185503)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords基軸通貨 / 慣性 / 並行国際通貨 / money-in-the-utilityモデル
Research Abstract

本研究は、国際通貨の交換手段と価値貯蔵手段の両方を考慮に入れて、ドルが基軸通貨としての地位においてどれほどの慣性を持っているかを実証的に分析した。国際通過を保有することによって効用が増大するというmoney-in-the-utilityモデルに従って、ドルと他の国際通貨の保有残高を理論的にモデル化した上で、ユーロ・ダラ-市場のドル占有率と名目利子率と予想インフレ率のデータを利用して、民間経済主体の効用へのドルの貢献度を示す効用関数のパラメータを推定した。そして、効用へのドルの貢献度を示すパラメータの推定値を所与として、インフレ率あるいは減価率とドルの占有率との関係についてシミュレーションを行った。
その効用へのドルの貢献度を示すパラメータは、99%の有意水準において0.69から0.82の区間であり、比較的高いという結果を得た。パラメータが相対的に高い値をとることは、ドルと他の国際通貨との間の限界代替率が比較的低いことを意味する。さらに、ドルが他の通貨と比較して交換手段として優れて機能していることを意味する。次に、そのパラメータの推定値に基づいてシミュレーションを行うと、たとえドルのインフレ率や減価率が一桁の率で上昇したとしても、ドルの占有率は急速に変化しないというシミュレーションの結果を得た。したがって、ドルは、その交換手段としての優れた機能を維持する限り、基軸通貨としての地位を急速に降りることはないであろうと結論することができる。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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