Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 由雅 静岡大学, 教育学部, 教授 (50022207)
堀江 雅幸 静岡大学, 教育学部, 講師 (20115455)
金井 省二 静岡大学, 教育学部, 教授 (40022206)
清澤 毅光 静岡大学, 教育学部, 教授 (40015566)
山田 耕三 静岡大学, 教育学部, 助教授 (00200717)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
位相空間Xから離散整数群Zへの連続関数全体が作るアーベル群C(X,Z)とその双対群について研究した。位相空間Xの部分空間Yに関して,群C(Y,Z)から群C(X,Z)への準同型である拡張子hの中で,C(Y,Z)の任意の要素fに対し,h(f)の値域がfの値域の凸包に含まれるものを標準的な拡張子と呼ぶ。標準的な拡張子の存在について,次の1の成果を得た。また,関連して,下の2と3に述べる研究成果を得た。 1.Z-コンパクト空間(=離散空間Zの直積の閉部分空間)Xの部分空間Yに対し,群C(Y,Z)から群C(X,Z)への標準的な拡張子が存在すれば,YはXのレトラクトであることを証明した。この結果は,整数値連続関数に対するDugundjiの意味の拡張定理は,レトラクトである自明な場合に限り成立することを示す。 2.非可算濃度kより小さい順序数の空間と離散空間Zの直和をk+Zで表す。空間k+Zが擬コンパクト空間に零集合として埋蔵されることはk-towerの存在と同値であることを証明した。したがって,連続体濃度より大きい濃度kに対して,空間k+Zと,どんな擬コンパクト空間にも零集合として埋蔵されない。この結果は,コンパクト空間のG-delta稠密な部分空間は,擬コンパクト空間(=任意のコンパクト化の中でG-delta稠密である空間)に零集合として埋蔵出来るかという問題に否定的に答える。 3.位相空間Xの閉集合全体からなる集合に有限位相を与えて得られる空間をF(X)で表す。任意のパラコンパクト空間Xに対し,F(X)は完備な一様系を持つことを証明した。この結果は,零次元パラコンパクト空間とリンデレ-フ空間に対して知られていた定理を同時に拡張する。
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