境界要素法利用による最適設計/逆問題解析汎用システムの研究開発
Project/Area Number |
08650101
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Materials/Mechanics of materials
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
田中 正隆 信州大学, 工学部, 教授 (40029319)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 圭志 信州大学, 工学部, 助手 (80262690)
松本 敏郎 信州大学, 工学部, 助教授 (10209645)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 静弾性 / 定常動弾性 / 非定常動弾性 / 騒音 / 振動 / 逆問題 / 境界要素法 / フィルタ理論 |
Research Abstract |
最適形状設計や逆問題解析に有限要素法や差分法を用いる研究が多いが,本研究では申請者が長年にわたり研究開発をしている境界要素法を適用する目的で研究した.境界要素法では境界面だけを要素分割するだけでよく,最適形状決定問題など形状変更を反復計算ごとに行う必要のある逆問題の解析にはきわめて適している.本研究では,境界要素法を用いることにより従来の解析法の持つ難点を克服し,効率的な最適設計/逆問題解析システムを開発することを目指した.そのために,射影フィルタ理論と境界要素法とを併用し,さらにGA(遺伝的アルゴリズム)をも取り入れて,ロバストで効率的な最適設計/逆問題解析のための汎用システムの開発を目指して研究を進めた.その結果,本研究に係る基礎技術の開発研究を含めて,以下の事項について知見を深めることが出来た. (1)2次元の静弾性,熱弾性及び動弾性問題について開発ずみの逆問題解析手法を最適設計にも適用出来るように拡充した. (2)逆問題解析における不適切性を,射影フィルタ理論を用いることにより除去する新しい手法を確立した. (3)2次元,3次元の非定常熱弾性及び非定常動弾性問題について最適設計/逆問題解析システムの開発を試みた. (4)GA(遺伝的アルゴリズム)を導入して最適解の多峰性の問題を解決することを目標に,GAの適応性について基礎的な検討を行った. (5)開発済みのシステムを用いて騒音源同定の逆問題解析を行い,2次元鉄道車両モデルについてのシミュレーションを行い,射影フィルタ理論を用いることの有効性を確認した. 研究の過程で得られた有益な知見は,学術講演会で発表し,また学会の論文集に投稿している.あるものはすでに印刷公表されている.
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)