Project/Area Number |
08650291
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Dynamics/Control
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
曽根 彰 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (20197015)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 信号処理 / ウェーブレット解析 / 履歴復元力特性 / 直交ウェーブレット / 不連続性 / 累積塑性率 / 余寿命 |
Research Abstract |
本研究では,地震動のような不規則波入力を受ける構造物の応答のウェーブレット変換により,その損傷の度合を推定することを目的とする。すなわち,地震時において構造物が弾塑性応答を示す場合には,弾性域から塑性域に変化する際応答になんらかの不連続性が生じるので,その回数をウェーブレット変換により定量的に捉え,損傷の度合いを把握するために以下の項目を検討した。 (1)bilinearの履歴復元力特性を持つ1自由度系を用いたウェーブレット解析よって,加速度応答のウェーブレット変換を用いて塑性変形を発生した回数を推定する場合、DaubechiesのウェーブレットおよびMexican hatよりもMeyerのウェーブレットの方が不連続性を示すパルスの検知が良好であることがわかった。さらに,系の復元力特性の変化が大きいほど塑性域に突入した回数を良好に推定できることがわかった。また,塑性域突入の回数と累積塑性率の関係を示し,これより建築物の余寿命を評価する手法を示した。 (2)bilinearの履歴復元力特性を持つ多質点系を用いたウェーブレット解析によって,塑性域突入に際して加速度波形に生じる異常信号は、構造物が質点系であるので、なめらかに伝達することができないことがわかった。したがって、1層おきに観測点があるという前提で余寿命解析を行った。塑性域突入回数と累積塑性率は比例関係にあることを確認した。完全弾塑性に近い場合では、平均塑性率に対する分散が地震加速度350cm/s^2を越えると大きくなることがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)