Project/Area Number |
08650295
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Dynamics/Control
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
岩井 善太 熊本大学, 工学部, 教授 (40026109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水本 郁朗 熊本大学, 工学部, 助手 (30239256)
日野 満司 熊本大学, 工学部, 講師 (10189798)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 適応制御 / 周波数領域 / PID / 最小二乗法 / 多変数PID制御 / 適応PID制御 |
Research Abstract |
本研究課題に関し、以下のような実績を挙げた。 (1)周波数領域でのコントローラパラメータ調整 周波数領域でモデルマッチング形式で、コントローラパラメータ調整を行う方式について検討し、理想モデル一巡周波数伝達関数とプラントの一巡周波数応答の相対周波数誤差が最小となるようにプラントの線形コントローラパラメータを決定する方法について考察し、最小二乗法でそれが決定できる方法を、1入出力系、多入出力系について求めた。また、得られた制御系の安定性についても考察した。得られた成果の一部は、現在、日本機械学会論文集(C)に論文として投稿中である。 (2)適応PIDコントローラ構成に関する研究 (1)で求めた結果を参考にして、あらかじめ指定する幾つかの周波数の点で、プラントの周波数応答を検出し、それを用いて、設定した理想周波数応答(例えば、ナイキスト線図で指定)とのモデルマッチングを行う形式で、適応的にPID制御器のパラメータ調整を行う形式の周波数適応制御について検討を行った。1入出力系について得られた結果は、韓国で開催された国際会議KACCで発表した。 (3)実験的検証について 上述の結果を、制振制御システム、並列倒立振子制御系などで実験的に検証した。結果としては、実用性の点で、興味のある制御方式となるのではないかという見通しを得た。そのうち、倒立振子系に関する実験結果については、本年7月福岡で開催される、国際会議IFAC Symposium on System Identificationでの発表が許可されている。 周波数領域上での適応制御は、これまで、安定性をベースとした適応制御に比べ、より直感的であるため、現場サイドでは分かりやすい制御方式となることが考えられる。他方、安定性の議論がしにくいため、理論サイドからは、疑問が出ている。この点が、今後の研究課題となるであろう。
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