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¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
本研究は,実際の鳴り砂海岸2箇所の保全と復元に,従来からの研究成果を適用,展開させ,現実的な鳴り砂現地洗浄法と人工鳴り砂の大量精製法を提案,確立することにあった。検討の結果,以下の成果を得ることができた。 1.青森県八戸市白浜海岸の鳴り砂を保全するため,洗浄実験プラント(回転ミキサ-)による検討の結果,鳴り音の感度の低い現地鳴り砂は事前に貝殻処理をしたのち,回転数35回/min,循環ポンプ10l/minの水道水でわずか10分間の洗浄で,きわめて感度の高い鳴り砂に蘇った。 2.石川県門前町千代浜の鳴り砂を復元するため,珪砂(石英粒)による人工鳴り砂の大量精製法に取り組んだ。多面に渡たる試作の結果,安価で,水中の中でも良くなく感度の高い鳴り砂が,短時間(72時間)に,現地の粒度とほぼ同じ程度で精製することができた。今後は,千代浜の鳴り砂養浜に強く貢献することができる。 3.1997年1月に発生したロシア船タンカーによる大量の重油流出によって,各地の鳴り砂海岸は破滅の危機に瀕した。重油による鳴り砂への影響とその対策について,多くの調査および実験が実施された。この結果,きわめて少量の重油混入によって鳴り音は消え,その復元は大変困難となる事実が判明した。
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