Project/Area Number |
08650654
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Civil and environmental engineering
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
生方 悠 東京都立大学, 工学部, 助手 (70087253)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 下水処理 / 嫌気・好気法 / リン除去細菌 |
Research Abstract |
嫌気好気リン除去活性汚泥からリン除去に関与する細菌を分離する場合、申請者が考案したリン除去細菌の確認方法は、好気培養細菌細胞に対して嫌気・好気の付加的培養操作を2度繰り返すため、多数の滅菌容器を要するだけでなくその手順には多大な労力と時間を必要とした。そこで、単離したリン除去細菌におけるリン除去(過剰蓄積)機能の誘導因子(有機物の種類など)やその機能を効率的に誘導するための条件(細菌の増殖相や嫌気時間など)を明らかにし、滅菌容器の数と誘導手順を減らした簡易な操作により、未発見の他の種類(菌株)のリン除去細菌を確認する方法を開発した。 (1)嫌気条件下の有機物の種類 嫌気条件下の有機物には、数種類の有機物を混合しておくことが有効であることが判明した。(2)嫌気時間の影響 リン除去機能に及ぼす嫌気時間の影響を調べたところ、嫌気時間は5時間でも飽和量の7割ほど誘導されていた。(3)細菌増殖相の影響 指数増殖期の細胞と定常期の細胞を用いてリン酸塩除去機能に及ぼす影響を調べたところ、定常期の細胞を用いた方がリン除去機能がより短時間に誘導されていた。(4)貯蔵ポリリン酸の機能 分離リン除去細菌における貯蔵ポリリン酸は細胞の維持エネルギーに用いられており、活性汚泥からリン除去細菌をスクリーニングする場合、活性汚泥を長時間飢餓条件に放置すると、ポリリン酸をエネルギー源に出来ない他の細菌は比較的速く死滅するので、未発見の他の種類(菌株)のリン除去細菌を分離する確率が高まると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
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