Project/Area Number |
08650658
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Civil and environmental engineering
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
高橋 克夫 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (20005490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大垣 眞一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20005549)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Keywords | 膜分離 / 浄水処理 / 大腸菌ファージ / 膜破断 |
Research Abstract |
親水化中空糸精密ろ過膜の人為的破断による微生物学的安全性の問題を取り上げた。モデル粒子として大腸菌及び大腸菌ファージを用いて膜破断時の微細粒子の流出特性を調べた。 破断時の微細粒子の流出は破断膜糸内を流れる流量によって決まることを確認した。このため先端部より固定端部の破断の方が、また定流量ろ過の場合公称孔径の大きい膜より小さい膜の方が、破断膜糸内を流れる流量及び流速が大きく破断時の微細粒子の流出率が大きくなる。 原水が無機性原水(カオリン)では破断した中空糸内部の閉塞は起こりにくく、破断によりモデル粒子が長期間流出し続る。一方、有機性原水(TOC3mg/L〜18mg/L)での破断後の流出率は上昇と下降を繰り返すことが確認された。有機物を含む原水では破断した中空糸内部にある種の閉塞物が溜まったり、除かれたりすることが起こっているものと推察された。また、顕微鏡観察から破断中空糸内部には閉塞物は認められなかった。一方、破断した中空糸出口の部分には水わた状の物質が付着した。このことから、破断した中空糸の出口部分に粒子を阻止する閉塞物が溜まりやすいと考えられた。
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