Project/Area Number |
08650704
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
倉渕 隆 東京理科大学, 工学部, 助教授 (70178094)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 空気齢 / 高気密住宅 / 換気設備 / 多室間換気 / トレーサーガス実験 / 現場実測 / ステップダウン法 |
Research Abstract |
高気密住宅においては新鮮外気の効率的な分配が室内空気質と快適性省エネルギー性を両立させるために重要な役割を果たすことになる。そこで、本研究では機械換気装置の設備された高気密住宅における換気性状の適否を評価するための方法として、現場にてトレーサーガス実験を実施して空気齢を算出し、その結果を空気齢の輸送方程式を用いて解釈し、必要に応じて多数室間換気量を計算する方法を提案した。空気齢の輸送方程式は漏気がある場合のStepUp法、初期設定濃度が異なる場合のStepDown法に適用できるものであり、後者は換気設計上の逆流箇所を迅速に判定可能な方法として有望と考えられ、また計測された空気齢の室による相違を明快に説明するものである。空気齢輸送方程式の妥当性は、トレーサーガス試験の数値計算による算出結果と、空気齢輸送方程式を直接解いて空気齢分布を計算した結果を比較する方法により確認した。その後、人工気候室内に設置された模擬住宅において一様、非一様StepDown実験を実施し、これらの実験法が換気性状評価に有用であること、多数室間換気性状の把握に利用可能なことを確認した。さらに、集中排気型の住宅とエアサイクル住宅において、提案手法を適用し、換気の絶対量が不足すること、全熱交換換気扇内部におけるリ-クが住宅全体の換気性状に著しい影響を与えていることなど、換気設備運転上の問題点を指摘することができた。非一様StepDown法は換気回数が規定されている室における適合度を評価する場合にも使用可能と考えられ,基本的な考え方をとりまとめて発表した。
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