地震時および平常時の火災延焼モデルと被害軽減策に関する研究
Project/Area Number |
08650732
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
難波 義郎 近畿大学, 工学部, 助教授 (40125125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保野 健治郎 近畿大学, 工学部, 教授 (50088572)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 火災 / 地震 / 延焼 / 消防 / 防災 |
Research Abstract |
平常時と地震時の火災を対比し、地区特性と延焼危険および地震時火災の延焼速度式について分析し、さらに、火面周長の分析や全壊率を考慮した延焼速度(m/h)の時間的変化の分析および出火原因と延焼速度の関係の考察ならびに消防水利計画や所要消防力などの検討を行った。すなわち、従来においては平常時および地震時火災の延焼状況は、平均的な面積と時間の関係として把握しているが、本年度は、これを最大および最小の予測を行って、幅をもったゾーンとして捉え、延焼促進要因や抑制要因を考慮したモデルにするとともに、一般に使われる延焼速度(m/h)および火面周長としても表現し発展させた。また、今回の阪神・淡路大震災における水道管網の被害および通水の調査資料をもとに分析を行なった。すなわち、今回の震災では完全に断水したわけではなく、消火栓より消火用の水がでた個所も存在し、その放水能力を管網計算によって検討した。その結果、地域によっては地震後1時間程度は放水可能であった箇所も存在していたことが判明した。さらに、今回の阪神・淡路大震災における火災資料調査を行い、出火・延焼状況等を把握するとともに出火・延焼に関する要因などの検討を行なった。そして、平常時と地震時火災の延焼状況を総合的に表現する手法やモデルを検討するとともに、火災延焼速度式の開発・提案を行った。最後に、平常時および地震時火災の火災安全対策の検討として、火災予防、消火、救助活動のための方策などについて考察した。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)