児童公園が地域に根付くためのシステムづくりに関する基礎的研究
Project/Area Number |
08650733
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
無漏田 芳信 福山大学, 工学部, 教授 (70219955)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 児童公園 / 町内会単位 / 地域組織 / 町内会活動 / 児童公園利用 / 公園雑草地率 / 公園監視員 / 維持管理の仕組み |
Research Abstract |
福山市の戸建て計画住宅地の町内会を事例とし、公園監視員の所属する町内会・子供会・老人会などの地域組織の構成・相互関係・活動内容に注目し、地域組織による公園利用・維持管理の関わり方の評価指標に児童公園の雑草地率を用いて公園が地域に根付くシステムづくりのための計画要件を考究し、以下のような結果を得た。 1.町内会組織、子供会・老人会の結成状況、公園監視員の委嘱・職務では、(1)市の会則に準じた部署で町内会は組織構成され、町内会単位で子供会や老人会も結成されるが、会員が少ないと老人会は複数にまたがる場合もあり、(2)監視員の所属は1公園の場合は町内会で、複数公園の場合は町内会と子供会・老人会の組み合せか老人会であり,老人会は清掃までの関わりが多く、無職の監視員の方が監視業務が頻繁であることなどが把握できた。 2.地域活動による集会所・児童公園の利用では、(1)活動内容の有無は町内会による違いが大きく、町内会が所有する集会所がその活動拠点になっており、老人会や子供会による多様な利用もみられ、(2)町内会などの地域組織による活動は小公園ではみられないが、ある程度まとまった規模の児童公園では多様な活動が展開されていることから、町内会の屋外活動の活性化の必要条件として町内会規模に適合した面積の公園設置が重要といえる。 3.公園に関わる地域組織と雑草地率の関係では、(1)公園が1つの町内会は全員が公園清掃に関与するが、複数の場合は班ごとの関与となるため各公園に対する意識差が生じやすく、(2)複数公園の町内会では公園の清掃・除草などに老人会の関与が目立ち、雑草地率には公園自体の物的要素のほかに町内会などの地域組織による公園利用や清掃・除草の仕組みの影響が顕著であることなどが理解でき、児童公園の雑草地率から概ね300世帯以上の町内会単位に2,500m^2程度以上の公園が1つ設置されることが地域に根付きやすい計画要件として指摘された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)