介護負担の評価に向けた作業姿勢の尺度化に関する実験的研究
Project/Area Number |
08650738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
徳田 哲男 (財)東京都老人総合研究所, 生活環境部門, 研究員 (40073043)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 入浴介護 / 作業姿勢 / 身体負担感 / 作業面高 |
Research Abstract |
特別養護老人ホームでの入浴介護作業のなかから,脱衣・着衣動作は巧緻性作業に,洗体・洗髪動作は定圧移動作業に,移乗・誘導動作は重量物運搬作業に置き換えることで,作業面高の違いによる身体負担や作業姿勢について実験的に検討し,以下の知見を得た。 (1)現役寮母12名(22歳〜55歳,平均年齢38歳)によるモデル作業の類似度評価では,各作業とも入浴介護現場を構成する複数の要素動作との間に強い関連性を認めた。ただし,介護現場の特殊性に配慮した分析結果の再評価を課題とした。 (2)適正な作業面高はモデル作業の種類により差を認めたものの,いずれの作業とも上前腸骨棘高付近を上限に,それよりも10%程度低い範囲までを適正とした。 (3)適正な作業高面は身体的負担の増加を抑制させ,作業成績の向上を招来させたが,既存の入浴介護機器の作業面高は必ずしも適正な位置に設定されておらず、介護機器の設計寸法の見直しなどを指摘した。 (4)上前腸骨棘高比60%の作業面高より立位姿勢から膝立ち姿勢への移行が出現し,この作業面高での立位姿勢群はそのほかの姿勢群に比較して腰椎部での負担が強まったことから,当該高さ以下の作業では膝立ち姿勢まが推奨される。 (5)重量物運搬作業では上前腸骨棘高比40%の作業面高に至っても,著しく脊椎を前屈させた立位姿勢が見受けられており,ボディメカニックス手法などに配慮した介護教育の浸透が望まれる。
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Report
(1 results)
Research Products
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