組成変調を有する高分子単結晶の傾斜材料作製に関する基礎的研究
Project/Area Number |
08650798
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Composite materials/Physical properties
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
木村 邦生 岡山大学, 環境理工学部, 講師 (40274013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 文義 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (50174876)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | ポリ(P-オキシベンゾイル) / 芳香族ポリエステル / ウィスカ- / 周期性高分子 / 交互共重合 / 共重合様式 / 溶液共重合 / 高分子単結晶 |
Research Abstract |
溶液重合過程でのポリ(4-オキシベンゾイル)(POB)のウィスカ-生成に与える共重合成分の化学構造、ならびに共重合様式の影響を検討した。 (1)4-アセトキシ安息香酸(ABA)とS-アセトキシ-4-メルカプト安息香酸との流動パラフィン(LPF)中での溶液共重合について検討した。ランダム共重合の場合は、ABAの仕込み比が60〜90モル%ではオリゴマーの液-液相分離により球状微粒子が生成してしまい、70モル%以上、ならびに10モル%以下の場合にのみウィスカ-は生成する。また、生成物の共重合組成は仕込み組成とほぼ一致しており、重合結晶化過程での成分分別は起こらない。これは、両モノマーの反応性に差がないこと、ならびにオリゴマーの相分離挙動が組成に依存しないことに起因していると推察される。ポリ(4-オキシベンゾイル-co-4-メルカプトベンゾイル)を与える交互共重合の場合は、ウィスカ-が生成した。 (2)ABAと3-クロロ-4-アセトキシ安息香酸とのLPF中での共重合では、ランダム共重合の場合は、ABAの仕込み比が80モル%以上の場合にのみウィスカ-が生成した。交互共重合の場合は微粒子のみが生成し、ウィスカ-は生成しない。しかし、ポリ(4-オキシベンゾイル-per-4-オキシベンゾイル-per-3-クロロ-4-オキシベンゾイル)を与える周期性共重合を行うとウィスカ-を生成する。 (3)ABAと3-メトキシ-4-アセトキシ安息香酸のLPF中での溶液共重合では、ランダム共重合の場合はABAの仕込み比が90モル%以上の場合しかウィスカ-は生成せず、交互ならびに(2)と同様な周期性共重合の場合もウィスカ-の生成は見られない。 以上より、共重合成分が結晶性を低下させる程度に応じて共重合の規則性を高めることにより、共重合ウィスカ-の調製が可能であることが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)