Project/Area Number |
08650937
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
生物・生体工学
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
海野 肇 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (10087471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
けい 新会 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (10242306)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | トチュウカルス / カルス高速増殖 / カルス断片化操作 / コラーゲン生産活性化因子 / バイオアッセイ / 動物細胞 |
Research Abstract |
木本薬用植物であるトチュウは古代から滋養強壮作用や血圧降下作用を有していることが知られている。また、近年の研究によって、トチュウ葉の抽出成分には動物のコラーゲン生合成を促進することが示されたが、その組成や化学的構造がまだ明らかではない。本研究では、植物細胞培養によって、トチュウの持つコラーゲン合成促進因子(FECS)を効率的に生産するために、トチュウカルスの高速増殖操作とそのFECS生産への影響を検討した。トチュウカルスによるFECSの生産は、コラーゲン生成能を有するヒト皮膚細胞(HS-K)を用いるバイオアッセイによって評価した。 カルスは、無菌的に生育させたトチュウ幼植物体から誘導した。誘導したカルスを植物ホルモン2、4-Dを0.1mg/l添加したB5培地上で1週間継代したものを実験に用いた。トチュウカルスは大きい塊となって増殖するため、カルスの細片化操作によってその増殖促進効果を調べた。細片操作により、大きさを0.6mm以下(RunA)と0.6-1.0mm(RunB)に分別したカルスを培養した。また、比較のために、細片化操作しなかったカルス(RunC、サイズ3.0mm以上)も培養した。4週間培養した結果、いずれの場合もカルスは直線的に増殖した。しかし、RunAとRunCに比べて、RunBが最も高い増殖速度を示した。また、RunBにおいてはカルス内及び培地中のFECS力価が最も高かった。これらの結果から、カルスを適切に細片化することによりその増殖及びFECS生産性が促進できることが示唆された。さらに、FECSの詳細について検討するため、分子量分画により得られた試料をアッセイした結果、FECSは分子量が1000-5000の間の低分子物質であった。
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