Project/Area Number |
08651040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Kurashiki University of Science and the Arts |
Principal Investigator |
奥本 寛 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 助教授 (90183251)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | パラジウム触媒 / ビタミンD / ヘック反応 / 立体選択的反応 |
Research Abstract |
最近、ビタミンDの類縁体は、アルツハイマー治療薬として注目されている。さらに20位の立体化学が非天然型の化合物に強力な免疫抑制作用が見つかり、あらためてホットトピックスになりつつある。それらの合成には、とりも直さず側鎖の選択的かつ柔軟な合成法が必要である。 立体選択的側鎖導入のために、ヘック反応を用いることを企画し、その可否について検討した。即ち、デヒドロエピアンドロステロンの17-位ケトンを常法によりヨード体とした。このものをパラジウム触媒存在下トランスクロチルアルコールとの反応を行い、生成物の比を調べることによりそのジアステレオ選択性を決定した。種々の条件検討を行った結果、Pd(OAc)_2/PPh_3/Et_3N/Bu_4NCl/THF系でヘック反応を行うと目的物が収率よく得られた。^1H-NMRの解析では、ほぼ単一の生成物であり、異性体はみられない。20位メチル基のケミカルシフトから判断すると天然型の立体化学をもつ化合物が高い選択性で生成しているものと思われる。しかし、現在のところその立体化学は確定されておらず、今後既知法を用いて標品を合成するか、あるいは生成物を既知化合物に誘導して20位立体化学を決定したい。 以上、入手容易な17-ケトステロイドからヘック反応を用いる立体選択的側鎖導入法の開発に大きな前進が得られた。今後、その立体化学の決定、一層の収率、選択性向上を計れば、実用に耐えうる方法になると期待される。
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