分子マーカーを用いた日本産および諸外国産サトイモの類縁関係の解明
Project/Area Number |
08660036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
園芸・造園学
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
宮嵜 貞巳 佐賀大学, 農学部, 教授 (40039326)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | サトイモ / アイソザイム / RAPD / 類縁関係 |
Research Abstract |
日本産および諸外国産サトイモの類縁関係を明らかにするために,日本産14品種群59品種および品種群不明の42系統,韓国産1栽培系統,中国産の19栽培系統と6野性系統,ネパール産37系統,バングラデシュ産の73栽培系統と73野性系統,スリランカ産2系統,インド産1栽培系統,タイ産の15栽培系統と11野性系統,フィリピン産6系統,ハワイ産の4栽培系統およびオーストラリア産1系統について,アイソザイム分析あるいはRAPD分析を行った. 日本産サトイモの14品種群59品種において,アイソザイム遺伝子型の組合せが12タイプおよびRAPDが11タイプそれぞれ認められた.これらの結果に基づき,日本産サトイモの品種群および品種間の類縁関係を明らかにしたとともに,日本産の三倍体品種が現存の日本産の二倍体品種間の交雑や芽条変異に由来しないことを見出した。一方,諸外国産サイトモのアイソザイム分析の結果,解析した遺伝子座すべてにおいて日本産サトイモ品種と同一の遺伝子型をもつものが認められ,えぐ芋群の品種と同じタイプが中国および韓国産に,赤芽群と同じタイプが中国,ネパールおよびオーストラリア産に,唐芋群および八つ頭群と同じタイプがフィリピン産に,筍芋群と同じタイプが中国,ハワイおよびフィリピン産に認められた.これらのことから,日本産サトイモ品種がアジアを中心とした広範な地域から伝播してきたものと推察された.
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Report
(1 results)
Research Products
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