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チロシギンナーゼ阻害剤ラディシコールによる腫瘍細胞形態正常化の分子機構

Research Project

Project/Area Number 08660093
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field 応用微生物学・応用生物化学
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

吉田 稔  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80191617)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
KeywordsRadicicol / Protein-tyrosine kinase / Ras / Raf
Research Abstract

ラディシコールはSrcチロシンキナーゼを阻害すると同時にこれまで調べた限り全ての癌遺伝子トランスフォーム細胞に対し、細胞内アクチン緊張線維を再形成させ、細胞形態を正常化する。この作用機構を解析する目的で以下の実験を行った。
1.Rasを介したシグナル伝達に対する作用
Ras/Rafの結合を特異的に検出できる酵母Two-Hybridシステムを構築してラディシコールの効果を検証したところ、酵母内でのRas/Rafの結合を阻害することを見いだした。さらにv-Ha-ras-トランスフォーム細胞を用いて細胞内でのRas/Rafの結合に対する効果を調べたところ、それを強く阻害することが判明した。本物質は、in vivoでRas/Raf結合を阻害する初めての物質であると考えられる。
2.ラディシコールによって新たに発現誘導される蛋白質の同定
ラディシコールによって最終的に引き起こされる腫瘍細胞の形態正常化は、蛋白合成阻害剤シクロヘキシミドの存在によって抑制される。そこでラディシコールによって新たに出現する蛋白質を2次元電気泳動によって解析したところ、分子量約90kDの蛋白質の顕著な増加が観察され、本蛋白質はアクチン結合蛋白質ゲルゾリンであることが判明した。
以上の結果から、ラディシコールはRas/Rafの結合を阻害することで細胞周期を停止させ、さらに癌抑制遺伝子の候補とも考えられているゲルゾリンの誘導を介して細胞形態の変化をもたらす可能性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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