Project/Area Number |
08660095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
日高 真誠 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (50183918)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ウイルス / プロテアーゼ / 阻害剤 / アミノ糖 |
Research Abstract |
筆者は、ジャガイモYウイルスのNIaプロテアーゼが3-amino-3-deoxyglucose(3AG)で特異的に阻害されることを見出していた。そこで他のアミノ化ヘキソースにもNIaプロテアーゼ阻害活性があるかどうかを調べるために,glucosamine、galactosamine、3-amino-3-deoxymannose(3AM)、ならびにNアセチル化誘導体であるN-acetyl-glucosamine、N-acetyl-galactosamine、3-acetamido-3-deoxyglucoseを筆者が開発した大腸菌の生育回復を指標とするバイオアッセイ系にかけて阻害活性を評価した。その結果、3AMには3AGの5分の1ほどの阻害活性が認められたが、その他のものには3AGが活性を示すに必要な最小量の100倍の量を供しても阻害活性を確認できなかった。特に3AGのNアセチル化体である3-acetamido-3-deoxyglucoseに阻害活性が認められなかったことは注目に値する。 一方、過去に行った土壌分離微生物からのスクリーニングで見出していたNIaプロテアーゼ阻害物質生産菌を対象に、その生産している阻害物質がアミノ糖であろうと思われるものを1株選別し、その物質の単離を目指した。種々のカラムならびに薄層クロマトグラフィーを組み合わせて精製を進めた結果、その物質は3AMであると考えられた。 以上のことから、NIaプロテアーゼ阻害活性に重要な役割を果たすアミノ糖の構造としてヘキソースの3位にアミノ基があることが必要であることを強く示すことができた。
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