Project/Area Number |
08660147
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
食品科学・栄養科学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
阿部 啓子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10151094)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 味覚レセプター / G蛋白質 / 昆虫細胞 / クローニング |
Research Abstract |
味細胞に発現するGαqについて検討した。既知のGqファミリーに共通なアミノ酸配列であるFE(HN)(QP)YV(ND)AIK、KI(ML)(YH)SHLVDにしたがって2種類のプライマーを作製し、RT-PCRを行った。この結果、得られた2種類のDNA断片はGαqとGα15の一部分をコードするものであった。さらに、これらをプローブとして舌上皮cDNAライブラリーよりスクリーニングし、各々の全長を含むクローンを得た。Gαqに関してはラットの諸組織に広く発現しているGαqと同一のものであった。しかし、Gα15はマウスGα15と94%の相同性を示すことから、ラットにおけるマウスGα15のカウンターパートである可能性は高いものの、5′および3′非翻訳領域が大きく異なることから、別の遺伝子とも考えられ、Gα15-likeと名付けた。Gα15-likeは既知のGαqクラスのものと高い相同性(Gα16と85%、Gαqと56%、Gα11と55%、Gα14と53%)を示した。一方、他のクラスであるGαsとは34%、Gαi2と42%、Gαo1と42%、Gαtと41%の相同性を示した。 次にGα15-likeの局在をしらべた。in situハイブリダイゼーションの結果、有郭乳頭および茸状乳頭では味蕾を含む上皮全体が染色された。ついで、Gα15-likeの部分アミノ酸配列ARYLDEIQLL対する特異抗体を作製し染色した。その結果、味蕾に強いシグナルが観察され、しかも抗原で吸収処理した後にはこのシグナルが消失することから、Gα15-likeは味細胞に発現していることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)