肥満症予防・改善のためのヒトβ3アドレナリン受容体の機能解析
Project/Area Number |
08660154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
食品科学・栄養科学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河田 照夫 京都大学, 農学部, 助教授 (10177701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 和生 京都大学, 農学部, 助手 (80213148)
伏木 亨 京都大学, 農学部, 教授 (20135544)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 肥満 / 脂肪組織 / 脂肪細胞 / アドレナリン受容体 / 遺伝子発現 / 成人病 |
Research Abstract |
肥満という身体状況を基盤として糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化症などいわゆる生活習慣病(以前は成人病と呼ばれていた)が発症し、また増悪することはよく知られた事実である。このような肥満発症の鍵を握るであろうβ3アドレナリン(AD)受容体に関して、その遺伝子およびタンパク発現機構の解析を行うと共に、β3AD受容体の発現と褐色脂肪細胞の機能発現の連動システムの分子レベルでの解析を行い、特にヒトに有効な肥満症予防・改善のための新しい基礎研究の方向性を提示することを目的とした。 その結果、本研究ではまず、ヒトβ3AD受容体の機能を解析するために本遺伝子をヒトSKN細胞カラ作製したcDNAライブラリーを用いてRT-PCR法によって得たcDNAプローブにて完全長のcDNAをクローニングすることに成功した。さらにその遺伝子を動物細胞に適合した発現ベクターであるBCMGSneoおよびpSG5に組み込みマウス由来の3T3-L1脂肪細胞にリポフェクション法にて遺伝子のトランスフェクションを行った。その後、G418を用いた薬剤耐性によるスクリーニングを繰り返してヒトβ3AD受容体遺伝子を安定に高発現する複数の細胞株を樹立することに初めて成功した。この細胞株を用いてヒトβ3AD受容体の機能解析ならびにヒト肥満症の予防ならびに改善のための新規化合物のスクリーニングが可能となった。この成果は今後、肥満をベースにした生活習慣病(成人病)予防・治療研究が大いに貢献するものである。
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Report
(1 results)
Research Products
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