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海産仔稚魚の代謝機構に及ぼす飢餓の影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08660229
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field General fisheries
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

難波 憲二  広島大学, 生物生産学部, 教授 (10034472)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 植松 一眞  広島大学, 生物生産学部, 教授 (00116542)
Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Keywords真骨魚 / マダイ / ヒラメ / 仔稚魚 / 酸素消費量 / 成長 / 飢餓 / 肝臓
Research Abstract

本研究で得られた成果は以下の通りである。
1)各仔稚魚が成長の各ステージで、生命を維持するために必要とするエネルギー量を、酸素消費量から推定し、マダイでは仔魚期から稚魚期に移行する時期に、ヒラメでは変態開始時期に、それぞれ必要とするエネルギーの急激な増加があることを明らかにし、さらに、これらのエネルギー量を得るのに必要な蛋白質、炭水化物、脂質の量をそれぞれ求めた。
2)各仔稚魚とも成長に伴い、単位体重当たりの酸素消費量は減少することをみいだした。これは魚体に占める代謝活性の高い組織の割合が成長とともに減少するためであることを、魚体に含有される炭素と窒素の割合(C/N比)の変化からも証明した。
3)仔稚魚が成長の各ステージで飢餓状態に成った場合に、代謝にどのような影響が及ぶか検討した結果、マダイ、ヒラメともに仔魚期の摂餌開始時期が最も飢餓に弱く、飢餓状態での単位体重当たりの酸素消費量は、成長のステージによって減少する場合と変化しない場合があったが、どちらの場合も生残期間に差が無く、いわゆる飢餓耐性の存在は確認できなかった。
4)飢餓による組織像の変化としては、肝臓組織中のグリコーゲンの消失、肝細胞の萎縮、膵臓組織の萎縮・壊死、消化管上皮細胞の扁平化・壊死が観察された。
5)飢餓死寸前の個体のC/N比は、マダイ、ヒラメともに低下した。このことは、体成分中の蛋白質がエネルギー源として動員される以前に、エネルギー源としての脂質および炭水化物を使い果たすと、斃死してしまうことを示している。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-03-31   Modified: 2016-04-21  

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