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サイトカインおよび細胞間接着分子発現による豚リンパ球の機能解析

Research Project

Project/Area Number 08660383
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Applied veterinary science
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

岩田 祐之  山口大学, 農学部, 助教授 (40193750)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 俊春  山口大学, 農学部, 教授 (90111484)
Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Keywords豚リンパ球 / インターロイキン2 / インターロイキン4 / CD4 / CD8
Research Abstract

本研究は豚リンパ球機能をサイトカインあるいは細胞間接着分子発現の動態の点から解明することを目的として,細胞表面抗原の分布およびサイトカイン特にインターロイキン2(IL-2)およびインターロイキン4(IL-4)に対する反応性を中心に解析した。
1.リンパ球の細胞間接着分子(細胞膜抗原)の解析
胸腺,脾臓,腸間膜リンパ節由来のリンパ球におけるCD2,CD4,CD8および表面免疫グロブリン(SIg)陽性細胞の分布についてFACSを用いて解析した.その結果,胸腺ではCD2陽性細胞が大多数(87.1%)で,SIg陽性細胞がほとんど認められず,そのほとんどがT細胞系であることが確認された.また,CD4陽性細胞は46.5%,CD8は47.4%であることから一部の細胞がCD4^+CD8^+であることが示唆された.脾臓ではSIg陽性細胞(B細胞)が27.3%,腸間膜リンパ節では21.5%であった.CD4陽性細胞(ヘルパーT細胞)は脾臓では27.1%,腸間膜リンパ節では43.4%と脾臓に比して,高い傾向がみられた.さらにCD8陽性細胞(サプレッサーT細胞)は,脾臓では17.6%,腸管膜リンパ節では32.6%であった.これら臓器における細胞分布の違いはそれぞれの機能を反映したものと推察された.尚,今回使用した抗ヒトL-selectin抗体は豚リンパ球に対して反応性を示さなかった.
2.サイトカインに対するリンパ球の反応性
末梢血リンパ球(PBL)および脾臓リンパ球(SMC)について組み換え豚IL-2およびIL-4を用いてその反応性について検討した.IL-2で培養した場合,両者ともに濃度依存性の高い増殖性を示し,PHAあるいはConAで刺激したリンパ球培養上清中に有意なIL-2活性の上昇が認められたが,個体差が大きく,Th1細胞機能あるいはその割合が個体によって異なることが示唆された.IL-4で刺激した場合、両者で濃度依存性の増殖がみられたが,SMCの方がより高い反応性を示した.これらの細胞ではSIg陽性細胞の増殖が認められたが,両者で大きな差はなく,SMCの高い反応性はTh2細胞の機能がより強く関与する可能性が示唆された.また,PHAあるいはConAとともにIL-4を添加した場合,マイト-ジェン刺激による細胞増殖はIL-4の濃度依存性に抑制され,刺激によるIL-2産生あるいはこれに対向する反応性にIL-4が強く関与することが示唆された.

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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